2011年5月20日金曜日

役者は揃った。

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5/14に東京国立博物館(平成館)へ写楽展を見に行ってきました.

写真を撮り忘れてしまったのですが,平成館の入り口に浮世絵を模した装飾が施されていました.そして,館内には歴代の歌舞伎役者を描いた浮世絵の装飾がでーんと飾られていて,とてもかっこよかったです.

今回の特別展では,東洲斎写楽の浮世絵だけでなく,勝川春英歌川豊国らの浮世絵も展示されていて,同じ役者を描いた3人の絵を見比べることができるような展示もありました.
あと,保存状態の良しあしによる,浮世絵の色の違いも見ることができました.保存状態がすばらしいものは,色の出方がぜんっぜん違いましたよ!

そして,音声ガイドは春風亭昇太師匠による解説でした.解説はちょっとした小噺風でわかりやすく,聞きやすかったです.
パネルには載っていないお話もけっこう聞けたので,見に行く方はぜひ音声ガイドで解説を聞きながら見てみるとよいと思います.

ここからは,感想を.
浮世絵も浮世絵師も,名前は知っていて,絵は見れば「あー見たことあるある!」くらいの知識しかないので,素人の感想です.

絵を見ていてずーっと思っていたのは,ぱっと見た感じだと豊国と写楽の絵は似ているように見えるけど全然違う,ということです.
豊国の浮世絵はまじめというか優等生というか,なるべく見たままを描こうとしているような印象を受けました.写楽の場合は,演じている役の感情や,役者さんの身体の動きが線に表れていて,そこが豊国とは違うところだなあと.特に,役者さんの全身絵を見ているときにそれをすごく感じました.
写楽の晩年(というか,作品を出さなくなる直前)の絵も展示されていたのですが,その時期の絵には,生き生きとした線はなくて,とてもさびしい感じがしました.
何があったんだろうなあ.描きたくないけど仕方なく描いてる,という感じだったのかなあ.

勝川春英の話をしていないのですが,Wikipediaをひくと,豊国や写楽の前に活躍していた浮世絵師で,彼らに影響を与えていたようですね.たしかに,二人の絵とはちょっと違うのですよ.でも,うまく言葉で表現できない.写楽とはまた違った感じで,歌舞伎の登場人物を生き生きとユーモラスに描いているという感じですかね.

展示の最後に,今回は展示されていないという4枚の絵がパネルで紹介されていたのですが,1つは震災の影響で日本へ運べず,2つは所在不明(海外の美術館が持ってたけどなくなっちゃったらしい),で,残りの1つが公開禁止なんだそうです.公開禁止っていうのは,寄贈するときの条件だったかな?
(そういえば,他の展示会に出してるので今回は見られなかった作品が1つありました)

できればもう一回行きたいですね.この記事を書くために思い出していたら,わくわくしてきてしまったから.今度はじーっくり舐めまわすように見たいです.そして,図録ほしいです(見に行った日は飲みに行く約束があったので買えなかった)

あっ,あと,歌舞伎を見てみたいです.

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明日5/21のテレビ東京「美の巨人たち」で写楽の絵を取り上げるようです.
見てから,写楽展行くのもまた一興ではないでしょうか.